こんにちは!
東京23区内で一人暮らしをしているOLのりあです。
実はわたくし、2020年から社労士試験に挑戦をしておりまして、このたび2021年度、2度目の挑戦の社会保険労務士試験で無事に合格いたしました!
この記事では、私の社労士勉強法(不合格の年と合格の年)を紹介しています。
笑っちゃうほど長くなってしまったので(5000字オーバー)、目次から参考にしていただけそうなところだけでも読んでいただけたら嬉しいです。
学習開始前の知識はどれくらいあった?
社会保険の知識は下地あり、だけど労働関連の法律は全く知らなかった
社労士試験の合格のために、どの程度の勉強が必要か?というのは、これまでの経歴や、スペック、興味をもっていた分野などにより大きく異なると思います。
新卒からずっと社労士事務所で働いているとか、企業で労務担当していて社保等の制度はある程度知っているとか……そういう「下地がある」人と、完全に初めて!全部初めて知る!という人では必要な勉強時間も、実践すべき勉強法も違いますよね。
ちなみに私は、社会保険の知識はそれなり、労働関連の法律(労働基準法や労働安全衛生法など)については全くの無知の状態からのスタートでした。
学習開始前にどの程度の知識があったのかを、大学卒業からの経歴に沿ってご紹介します。
大学では法律の勉強は特にしていなかった
2015年に都内の中堅私立大学を卒業。(入学時の偏差値は60半ばくらい)
学部は文学部でしたが、憲法は必須単位だったので講義を受けていました。大学でした法律の勉強はそれだけです。
そして憲法の授業は今となっては一切覚えていません。笑
卒業後は保険代理店に就職、3年目で大手損害保険会社に転職しました。
損保会社のルールで、1年目でのFP3級の取得が義務付けられていたので、FPの勉強をしました。
それと並行して、会社の勉強会などで健康保険や公的年金、個人年金などについてもたくさん学び、お客様にもたくさん説明してきました。
2020年の末頃からは中小企業で労務・経理担当として働いていますが、初学の年は労務の知識はゼロ、今年は初年度に得た知識をなんとか実践に活かしながら、仕事上でもいろいろと試行錯誤をしていました。
また、社会保険についても、高額療養費制度や、どういった状態のときに何がどのくらいもらえるのか等の知識はありましたが、健康保険法や国民/厚生年金法などの法律ついては学んだことがなく、初めて触れる言い回しや表現に戸惑うことも多々ありました。
受検前に持っていた資格
- 損害保険募集人(基礎/火災/自動車/傷害)
- 生命保険募集人(アフラック)
- 2級ファイナンシャルプランニング技能士
- 簿記3級
社労士に関係ありそうなものだけ並べました。でも、他に持っている資格と言えば運転免許くらいです。ちなみにペーパードライバーです。
FP試験では社会保険制度については触れますが、条文表現には触れません。
なので法律の勉強は本当に初めてでした。
▽まとめ
勉強を始める前は、
社会保険の制度についてはなんとか人に説明できる程度。
関係法令についてはほとんど知らない状態でした。
2020年度受検の勉強法(初学/不合格)
不合格の年の勉強法なんて皆さん興味ないことと思いますが、不合格の1年があったから2年目で合格できたんじゃないかなと思っています。
反面教師にしていただければと思います。
勉強の開始時期
2019年の10月ごろから開始しました。
確か、私が使用していた教材で一般教育訓練給付金が適用されるようになるのが10月からだったため、申込から1か月ほど待っての勉強開始だったと記憶しています。
初学の勉強のスタート時期で言えば、遅くもなく早くもないスタートだったのではないかと思います。
なお、勉強開始時期は合格年もほとんど同じでした。(試験後、1ヵ月はリフレッシュ期間と称して遊び歩きました)(コロナ前でよかったね)
使用教材
資格の大原「社労士24+直前対策コース」(通信)
www.o-hara.jp
Twitterで評判がよかったことと、教材が少なく仕事をしながらでもついていける、という話を聞いて大原の「社労士24」に決めました。
実際に使ってみると、テキストはどれも5mm程度の厚さだし、問題集も1問1答形式のものが1冊と、条文穴抜き形式のものが1冊(どちらも厚さ1~2cmくらい)で、たしかに仕事をしながらの勉強には向いていると思いました。
しかし、一方で不安があったのも事実です。(FPのときにお世話になったフォーサイトでも資料請求をしましたが、サンプルテキストでも厚さ1cm以上はありましたので…)
とはいえフルタイムでの仕事をしており、不安があっても他に浮気する余裕もなく、直前期まではひたすら社労士24の講義動画を見る→問題を解くを繰り返しました。
結果
科目 |
選択 |
択一 |
労基・安衛 |
2点 |
6点 |
労災 |
5点 |
8点 |
雇用 |
4点 |
8点 |
労一 |
0点 |
8点 |
社一 |
4点 |
健保 |
3点 |
4点 |
厚年 |
5点 |
6点 |
国年 |
4点 |
6点 |
総得点 |
27点 |
46点 |
結果は不合格!
択一式は健康保険法が不安なものの、おおむね高得点なだけに、選択式労基・安衛と労一の足切りが悔しかった記憶があります。
反省点
- 勉強時間が足りていなかった
- 大枠の理解が足りず、その結果細かい部分の記憶があいまいになってしまった
- 選択式対策(特に判例、一般常識)が不十分だった
- 中間目標がなく、中だるみしてしまった
- 直前対策講座からスケジュールが崩れ、すべてのテキスト・問題を解ききれなかった
- スケジュールが崩れた焦りから、睡眠時間を削って勉強していた
1年目の反省点はこのくらいでしょうか。
とはいえ、テキスト・講義動画は5回転くらいしたし、択一式トレーニング問題集も4,5回転はしました。
一番大きな失敗は、「合格」という大きい目標に対して、要所要所での小さい目標がなかったことにより、テキスト・問題集を回転させる上での目的意識があいまいになってしまったことでしょうか。
2021年度受検の勉強法(合格年)
使用教材
資格の大原「必勝リスタート講座+社労士経験者合格コース」(通学)
www.o-hara.jp
自分でスケジュール管理するのは無理!ということで、通学コースにしました。
大原の経験者合格コースは択一で45点以上(だったかな…)をとれるだけの実力がある人向けのコースで、実際に授業のスピードがめちゃくちゃ速い!
予習・復習をしなければ授業についていけないので、必死に勉強しました。
私には通学で、授業中に先生に発言を求められて、周りの熱量を実際に感じられる環境が合っていたように思います。
また、コース生限定の社労士24(講義動画・テキストのみ)も申込み、予習と復習のインプットはほぼすべて社労士24に集約していました。
目標設定
前年の反省点を活かし、大原での下記のテスト時に満点をとる!を目標に設定しました。
(経験者合格コースはこういった要所要所のテストが多かったのも、選んだポイントでした)
- 授業毎にあるミニテスト
- 単元ごとの確認テスト
- 労働/社会保険科目が終わったあとの中間テスト
- 模試(2回)
また、次回授業までに必ず下記はしていくように決めていました。
- 前回の授業範囲の社労士24講義動画を視聴(理解できるまで)
- 上と同じ範囲の択一式トレーニング問題集を2回転
模試などの要所要所のテストで毎回満点をとることはもちろん無理でしたが(なんなら模試は選択も択一も基準点割れしていましたが)、目標を持つことでずっとダレず1年間走り抜けられました。
また、授業後に教室に残っていると、先生が「よく理解できてる」など褒めてくださったこともモチベーションアップになりました。
帰り支度が遅くてよかったです。笑
勉強時間の確保
社会人受験生の方は皆さん仰っていることかと思いますが、勉強時間の確保が何より大変でした。
仕事はフルタイム、緊急事態宣言中でも在宅勤務はせず、出勤していました。
Twitterなどで在宅勤務をしている受験生の方のツイートを見て、羨ましく思うことも多かったのですが、私にはこの通勤時間が大事だったな、と今は思っています。
平日2時間/日、休日5時間/日とおおまかな目標を立てていましたが、合計で週20時間勉強できていれば合格!ご褒美にスイーツを食べてヨシ!としていました。
そして2時間がっつり机に向かう!ではなく、できる限りの隙間時間を見つけて勉強していました。
タイムスケジュール(平日)
平日(仕事がある日)のタイムスケジュールは以下のような感じです。
ただ、月末~月初は給与計算などがあって残業が多くなり、夜は帰って即寝るような生活で、朝の勉強もできない日もありました。
■タイムスケジュール■
06:30 起床、
洗顔等の身支度、お弁当づくり
06:40 前日に講義を見た部分のト
レーニング問題集を解く
07:40 通勤時間/社労士24視聴(30分くらい)
08:30 出勤
12:00 昼休み/ト
レーニング問題集(30分くらい)
13:00 仕事
18:30 退勤/社労士24視聴(30分くらい)
19:30 帰宅/自由時間
夜は勉強しない!好きにする!と決めたことによって、メリハリのある生活ができていたかなと思います。
お昼休みはお弁当を食べながら社労士24の講義動画を視聴することもあったし、同僚とおしゃべりしながら食べる日もあったと思います。
お昼ご飯は15分で食べ終え、即勉強!していました。
ちなみに朝ごはんは食べない派です。カフェラテとプロテインを飲みながら朝勉してたと思う。
そして就寝時間は遅くても22時くらいでした。早起きするのでね……早く眠くなっちゃうんですね……。
平日の勉強時間については直前期でもほぼ同じでした。(模試を受けた週などは夜も復習に当てていました)
タイムスケジュール(休日)
土曜日は大原新宿校に通っており、下記のようなスケジュールに。
帰宅してから勉強しない!は平日同様に徹底しています。笑
ただ、午後の授業後は解き放たれたうれしさから買い物に行ったり、外食したりすることが多かったです。その時間はもちろんずっと社労士24を聞いていました。
■タイムスケジュール■
06:40 起床、
洗顔等の身支度
08:00 移動/社労士24視聴(30分くらい)
09:00 大原到着/演習サブノートを解く
10:00 午前の授業スタート(2時間40分)
12:40 昼休み/ト
レーニング問題集(30分くらい)
14:00 午後の授業スタート(2時間40分)
16:40 移動/社労士24視聴(30分くらい)
17:40 帰宅/自由時間
日曜と祝日は以下のようなスケジュールでした。
基本的には午前中に勉強をして、午後は好きにしていいことにしていました。
ほかの予定との兼ね合いで午前・午後を逆転させることもままありました。
■タイムスケジュール■
07:00 起床、
洗顔等の身支度
08:00 前日に講義を見た部分のト
レーニング問題集を解く
09:00 確認テスト、模擬試験などの復習・解きなおし
13:00 自由時間
とはいえ直前期は午後も勉強に当てていました。
6月の半ばくらいから試験当日までは自炊もほぼせず(万が一、包丁で指とか切っても困るし…)、スーパーのお惣菜とインスタント味噌汁に頼っていました。笑
おかげで食費が3万円超えてて震えた……。
結果
科目 |
選択 |
択一 |
労基・安衛 |
4点 |
9点 |
労災 |
5点 |
7点 |
雇用 |
5点 |
8点 |
労一 |
1点 |
5点 |
社一 |
3点 |
健保 |
4点 |
7点 |
厚年 |
4点 |
8点 |
国年 |
2点 |
8点 |
総得点 |
28点 |
52点 |
試験後、帰宅して自己採点をしたときは選択式の労一1点と国年2点に大号泣しましたが(本当に泣いた)、なんと私がダメだったところにピンポイントに救済があって合格できました!
とはいえ国民年金は得意科目だったので本当に悔しいです。(労働に関する一般常識は「でしょうね」って感じ)
成功点
合格はしたものの、選択式の特典は誇れるものではありませんが、択一式の総得点50点超えは自慢しても許されるのではないかなと思います!
前年に詰め込んだ基礎知識が活きた、というのはあると思いますが、これが良かったのではないかな?と思う点を書き出してみました。
- 択一式トレーニング問題集をしつこく何度も解いた
- 耳が空いているときは社労士24の講義動画をとりあえず流していた
- 中間目標を設定した
- 先生が好みのイケオジだったので頑張り抜けた
最後ふざけてるのか?っていう感じなんですけど、ほんとうに一番大事だったのはこれだと思う……。
アラサーになると好みのイケオジに褒めてもらえることなんてそうそうないですし、とはいえ大原に行けば褒めてもらえる!でもがんばらなきゃ褒めてもらえない!というわけで、予習・復習の鬼になれました。
また、試験当日、選択式で大爆死したという実感があったものの、択一式で諦めずに全力を出せたのは、お昼休みの時間に最後の授業で先生にいただいたキットカットを食べて「選択式の手ごたえがなくても、とりあえず最後まで解く」という先生との約束を思い出したから。
そして「まあ、今年ダメでも、来年また先生の授業通お」と多少楽観的になれたから。笑
そんなわけで、皆さん、ご自身のモチベーション維持に合う先生を探しましょう。
長くなりすぎてしまいましたので、モチベーション管理や直前期のメンタルケア、勉強法などはまた別の記事で書ければと思います。
それでは!